2月の建築音響研究会 《開催済み》 

参加者:30名

 

音楽音響研究会との共催は久しぶりでしたが、バイオリン演奏や歌唱を取り入れたプレゼンテーションもあるなど、非常に興味深い内容が多く活発な議論が交わされました。建築音響とも接点が多い分野なので、来年度以降も積極的に共催を続けてゆきたいと思います。また今回は、名古屋能楽堂の施設見学や東海支部共催の特別講演などもあわせて開催しました。世話役の久野先生(三重大学)には研究会後の懇親会まで含めて大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。

 

〈建築音響研究会〉
 委員長:川上 福司
 幹  事:岸永 伸二,田端 淳
 副幹事:秦 雅人

日 時: 平成16年2月24日(火) 9:20〜17:00

場 所: 名古屋能楽堂
      名古屋市中区三の丸一丁目1番1号,TEL052-231-0088
      名古屋市営地下鉄桜通線"丸の内駅"下車,1番出口より徒歩10分(名古屋城正門前)
      http://www.nagoyajo.naka.nagoya.jp/

議 題:

1.室開口からの音響放射特性について
  吉村宣昭(三重大学)、松本敏雄(小林理研)、野呂雄一、久野和宏(三重大学)

2.時間連動性を考慮した多重調波構造モデルによる多重奏音の自動採譜に関する検討
  小林政義,青野邦生(同志社大学工学部)、三浦雅展(龍谷大学理工学部)、柳田益造(同志社大学工学部)

3.ピアノ響板における弦圧とムクリ形状効果の解析
  柘植敦司(静岡大学情報学研究科)、梅谷征雄

4.高強度合成繊維による用弓弦楽器用高張力高周波弦の試作試用経験
  幸田学(作曲家)、竹内康人(鹿児島大学工学部情報工学科)

5.邦楽と洋楽における歌唱母音の音響的特性および時間的変動の相違
  小島健二(同志社大院),三浦雅展(龍谷大・理工),柳田益造(同志社大・工)

6.声楽の個性的演奏とホール音響の融合に関する基礎研究
  −異なる音高で歌われた5母音の短時間自己相関関数の有効継続時間について−
  加藤浩介 (熊本大学),藤井健司 (吉正電子),川井敬二(熊本大学),安藤四一 (神戸大学名誉教授),矢野隆(熊本大学)

7.小規模コンサートホールにおけるヴァイオリン奏者の弓の持ち方と楽器演奏音の関係
  松谷晃宏(東京工業大学・精密工学研究所)

8.大型演奏会場における天井高設計の視点 −空間を満たす演奏音の響き感−
  中村俊一

9.特別講演「能楽の楽しみ方」
  河村眞之介(大鼓方、石井流)


終了後、名古屋能楽堂の施設見学会と簡単な懇親会を予定しております。

音楽音響研究会、音響学会東海支部との共催です。